最近プログラミングが楽しい!って話です。
なにかを作る、とか、エンジニアリングが楽しいってのはもちろんありつつ、あえて「プログラミングが楽しい」と言いたいです。
1ヶ月くらい使って感じたことを、忘れないうちに言葉にしておこうと思い、今回記事を書いています。
Claude Code を使う上での Tips 的なことはほぼないです。たまにはポエットな記事を。
生成 AI の登場で最近プログラミングがツラかった
もともとなんでプログラミングが好きだったのか
私はもともとプログラミングが好きでした。今も好きです。
ものづくり全般が好きで、動くもの、自分や誰かの役に立つものを作るのが好きでした。
ただ、あまり器用じゃなかったり、貧乏性なので、物理的なものつくるのはちょっと向いてないなと思ってました。
何を作るにしても材料費がかかるし、失敗したら作り直しでお金がかかるし。
(あとはケガも怖かったです)
プログラミングに出会ったのは高校生の頃なのですが、
PC さえあれば、作る上では お金かからないし、失敗してもすぐにやり直せる という点がとても魅力的でした。
パズルとかも好きだったので、そういった点でもプログラミングはとても私にマッチしました。
っていうのが、もともとプログラミングが好きだった理由です。
直近ツラかった理由
ここ半年くらいツラかった理由が、AI エージェントの登場です。
AI といっても、
Github Copilot でインラインでコードのサジェストして、タブ押しまくってる頃は楽しかったです。
ChatGPT にエラーについて訊いたりしてた頃もまだ便利だなーとおもってました。
Cline、Cursor、Devin を使いだしたあたりからが 結構ツラかったです。
ツラいポイント①: 溶けるお金
私は今年に入ってから Cline や Roo Code を使っていました。
ゼロから簡単なアプリやスクリプトを組む場合は 数ドル で動くものがちゃんと作れます。主な利用用途はこれでした。
しかし、ちょっと規模が大きくなると、ちょっとした機能を追加するのに数ドルかかるようになります。
副業で使っていた際の規模がちょうどそのくらいで、すこし抑えても月に $50 くらいは使いそうな勢いでした。(怖くて途中で使うのやめたりしてた)
副業はその分、お金がもらえるので良いですが、個人開発や趣味で使う場合は、なかなか痛い出費です。
ツラいポイント②: 質が悪い
これについては、使い方が悪い部分もあったと思います。
…思いますが、それにしても $5 とか使ってできたものが、動かないゴミだったりするとかなり萎えます。 これの修正をさらに AI にやらせようとすると、悪化させた挙げ句、結局うごかないなんてこともあったので、自分の手で治すことになったり。
あとは、プログラミングの主導権を握った上で、うまくいかないのも良くないです。
ゲームに例えるなら、それぞれこんなイメージ。
AI エージェント | イメージ |
---|---|
Copilot | 横で小さい声でアドバイスしてくれる。間違えることもある。 |
ChatGPT | わからなくなったら質問できる、友人。知らないこともある。 |
Cline | 俺に貸して!って言ってプレイして、アイテムだけ消費して、結局死ぬやつ。 |
ツラいポイント③: 使いたいエディタが使えない
結局ここが 8割くらいなのかもしれないのですが、好きなエディタが使えないのがツラかったです。
好きなエディタは Neovim です。
好きなエディタが使えないから、ルールやドキュメントを整える気力が沸かず、使う機会も減り、うまく活用できなかった部分が大きいなと思います。
基本的に常時開くアプリは ブラウザ と ターミナル のみにしている自分にとっては、Neovim と VSCode を行ったり来たりしながら開発するのは最後まで慣れませんでした。
Claude Code を使ってどうなった?
わかりやすく解決されたことでいうと、好きなエディタでストレスなく開発できるようになりました。
さらに最近は Neovim との統合ができるプラグインを開発してくれた方がいて、よりストレスフリーな環境になりました。
あとで紹介記事を書きたいと思います。
そして、もう一つ解決されたのがお金の問題です。
私は Claude Code は $100/月 の Max プランで利用しています。
躊躇う人の方が多い金額だと思いますが、払う価値はあったなと思っています。
1回1回のリクエストに料金がかかるという状況ではなくなるため、お試しで AI にやらせたり、
目安ですが、従量課金で使うよりは、はるかにお得に使えてそうです。
$100 でこんなに使っていいんですか、って気持ちになるな#ccusage pic.twitter.com/VUw2NRiECA
— なべこう (@nabekou29) May 29, 2025
質については、
- 新しいモデルで質の向上がされていること
- 試行回数でカバー(定額のメリット)
- 私のプロンプトの工夫
などで、改善しています。
不満に感じることはありつつも、
質の代わりに開発スピードが速いのと、私自身が AI エージェントとの付き合い方を見直すことでツラいと感じることはなくなりました。
AI エージェントとの付き合い方
いくつかのツラさの解決を経て、現在どのような付き合い方を最後にまとめます。
今は、自分自身の分身 として働いてもらうイメージで使っています。
あるいは、8割を AI に任せるというよりは、AI を使うことで自分の開発スピードを5倍にする感覚です。
- 比較的単純で人間がやるにはめんどくさいことをやらせる
→ 自分の時間を増やす
- 例)ライブラリの移行、テストコードの作成
- 自分が詳しくないことをやってもらって経験値を抽出
→ 自分の能力を高める・学習スピードのアップ
- AI の書いたコードはなるべく理解する
- 例)詳しくない言語/FWで実装させてわからない部分を質問する。
特に AI を使いつつも学ぶ姿勢を忘れないことが大事だなと思います。
AI が書いてくれたコードや設計を理解したり、使っている技術への理解を深めることで、自分も成長しつつ AI をうまく活用できるようになっていると思っています。
- AI での開発に限界がきたときに自分で対応できたり、AI に具体的な依頼を出せることで AI で開発できる範囲が広がったり。
- 設計や技術への理解が深まることで、AI に質の高いコードを書かせるための指示ができるようになったり。
おわりに
開発領域の AI エージェントの成長は凄まじいので、なるべく AI にやらせられるように継続的にキャッチアップしていきたいなと思います。 その一方で、あまり疲れすぎないように楽しんでプログラミングという趣味を続けていきたいなと思います。